乳児突然死症候群SIDSは防げるのか!

乳児突然死症候群とは
乳児突然死症候群とは、おおよそ1才以下のこどもの中で基礎疾患等がないにも関わらず、急に心肺が停止して死亡する恐ろしい病気です。
しかも、原因は不明で、年間100人弱のこどもがこの「乳児突然死症候群」で亡くなっています。

政府広報が発している三つの予防策

① 1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
うつ伏せに寝ると口を塞いでしまうため、とても危険です。とは言え、どうしてもうつ伏せ寝でしか寝れない、という声もよく聞きます。
そんな子供へのアドバイスとしては『お腹を温かくする』です。
うつ伏せに寝るとお腹側に熱がこもり暖かく寝れるから、という子供も多いのであらかじめ薄い掛け布団を下に引き、寝かした後にその布団ごとひっくり返すと熱はそのままに寝続けることができることがあります。
② できるだけ母乳で育てましょう
僕は母乳でなければ、という考えはあまりありません。
あまり母乳が出ないという保護者さんにも出会ってきたし、ミルクはミルクで栄養バランスがよい、色んな観点がありますね。
③タバコをやめましょう
タバコは百害あって一利無し。
受動喫煙の観点からも、やめれるならやめてほしいと思います。毎日細胞レベルで目まぐるしい成長をしている子供たちです。
やめられないなら、少なくとも子供の前で吸うのは遠慮してもらいたいと思います。


保育園でしているSIDS対策

保育園では睡眠時子供たちの呼吸をチェックをしています。
0歳ならば5分間隔で、1歳以上なら10分間隔で、顔の向きと胸の動き、手を当てたりして呼吸を確認しています。これは監査でキチッと義務付けされています。
呼吸チェックする理由は窒息とは異なりますが、呼吸が止まることで脳が死んでしまうからです。通常呼吸が止まってからの蘇生率は5分経過すると50パーセントまで低下します。

また最近ではICTの発達により子供の動きや呼吸を検知する機械などもあり、二重三重にチェックをしています。
はじめに書いたように、原因がわからないことなので、対処法も完璧とは言えません。
けれど、一つでも事故を未然に防ぐのが保育園の役目なんですね、
今日はここまで。

保育士と保護者を応援する「はせやん」こと長谷川裕(はせがわひろし)・エールエイド【Yellaid】

京都市左京区生まれ&育ち、 仕事は保育園の経営と保護者・保育士支援をしています。 「保護者と保育者の信頼関係」がこどもの成長に一番大切と考え、「保護者と保育者をつなぐアンケート」を全国に展開中。少子化の中で保育園としては、保護者満足が経営上の最大力点です。世界が幸せでありますように。

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